経歴
澤山晶子は、イタリアを拠点に活動する日本人ソプラノ歌手。
イタリア声楽の伝統に育まれた技術と、しなやかで奥行きのある表現力を併せ持ち、オペラやコンサートの舞台で確かな存在感を放っている。
「澤山晶子の至高の声は、驚くほど劇場を満たした」
(コッリエーレ・デッロペラ)
「澤山晶子の表情豊かな歌声は、聴く者の心に深く響く」
(読売新聞)
欧州オペラデビューは 2008年、モーツァルト作曲《ドン・ジョヴァンニ》ドンナ・エルヴィーラ役。以来イタリアを中心に活動し、プッチーニ《ラ・ボエーム》のミミおよびムゼッタ、ドニゼッティ《愛の妙薬》のアディーナなどを演じ、テアトロ・マンゾーニ、アレーナ・マルティネッリ・ペルティレほか各地の劇場に出演している。
2013年、ミラノ・ロゼートゥム劇場にてヴェルディ作曲《椿姫》ヴィオレッタ役を務め、緻密かつ豊かな表現力により、聴衆ならびに批評家から高い評価を受けた。
近年、日本 オペラ《万葉集》にて主役・額田王を務めた。作曲者である千住明の指揮、東京交響楽団との共演は、彼女の音楽性の幅を強く印象づけるものとなった。
オペラ活動と並行して、交響曲および宗教曲、オラトリオ、室内楽と幅広い分野においてソプラノ・ソリストとして精力的に演奏活動を展開。
2015年以降は、ベートーヴェン作曲《交響曲第九番》のソプラノ独唱者として、東京交響楽団およびオーケストラ・アンサンブル金沢の記念公演に数度迎えられている。 また、サン=サーンス《クリスマス・オラトリオ》、ハイドン《ハルモニーメッセ》などのソリストとして、イタリア各地の演奏会や宗教音楽祭(パヴィア・フラスキーニ劇場など)に出演している。
さらに定期的にリサイタルを開催し、世界の芸術歌曲やオペラ・アリアを中心としたプログラムで、ローマ、ミラノなどの主要都市をはじめ、日本各地で演奏活動を行っている。
これまでに、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場、パヴィア・フラスキーニ劇場、ミラノ・スカラ座、東京オペラシティコンサートホール、王子ホール、オーバードホールなど、主要な劇場・音楽ホールに出演。名歌手ウーゴ・ベネッリ氏、ファビオ・アルミリアート氏とも共演。
伝説的テノール歌手 アンジェロ・ロフォレーゼ の愛弟子として知られており、故 アンジェロ・ロフォレーゼ氏およびルイス・バラジョーラ氏との数々の演奏会は、彼女の音楽的歩みを語るうえで欠かせないものとなっている。
また、イタリア統一150周年記念式典コンサートに出演し、ジョルジョ・ナポリターノ元大統領臨席のもと、RAI (イタリア国営放送)にて生中継された。
演奏は、NHK、NHKラジオ、TBSなどで放送されている。
日本演奏連盟会員。
受賞歴
第31回 国際声楽コンクール「P.ボーニ」(イタリア/2013年)第1位・聴衆賞・批評家賞
第1回 国際声楽コンクール「J・D・マリア」(イタリア/2013年)第2位
第20回 国際ザンドナイ声楽コンクール(イタリア/2013年)ファイナリスト
第81回 日本音楽コンクール(2012年)第2位
第8回 国際声楽コンクール「チッタ・ディ・リッソーネ」(イタリア/2013年)最優秀ベルカント賞
第1回 音楽コンクール「河合」(2012年)第2位
第16回 国際劇場コンクール ラーデボイル 主役で出演(ドイツ/2011年)第1位
歩み
富山県 高岡市生まれ。
久木原幸子氏、沢山圭子氏に師事。
武蔵野音楽大学声楽専攻卒業、卒業演奏会出演。
その後、エレーナ・オブラツォーワ、アンジェロ・ロフォレーゼ、ドイナ・ディヌ・パラーデ、ルイス・バラジョーラ各氏に師事。
2016年、イタリア・パヴィア国立音楽院「F.ヴィッタディーニ」声楽第二課程を最優秀成績(110 e lode)で修了。
演奏活動と並行し、音楽指導者教員免許を取得。英国王立音楽検定指導員として後進育成も行う。